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2×4(ツーバイフォー)工法とは2×4(ツーバイフォー)工法は、アメリカやカナダなど欧米では最も標準的な木造建築工法です。日本では、「木造枠組壁工法」とも言われていますが、一般的には2×4(ツーバイフォー)工法の呼び方の方が馴染みが深いのではないでしょうか。 2×4(ツーバイフォー)工法は元々、アメリカやカナダなど欧米での建築工法だったのですが、日本でも2×4(ツーバイフォー)工法で家を建てる方が1974年頃から徐々に増えてきました。 木造在来(木造軸組)工法が、「柱」「梁」といった軸組で支える構造なのに対して、2×4(木造枠組壁)工法は、木材を一定間隔に並べ、その上に構造用合板を打ちつけて、壁や床など、面で支える構造です。 2×4(ツーバイフォー)工法のメリット2×4(ツーバイフォー)工法は、構造用合板を直接打ち付けた耐力壁と耐力床で建物を一体化しています。この為、地震の揺れに対する耐震性や、台風など風に対する耐風性に優れています。また壁や床など面構造を基本としている為、気密性や防音性にも優れています。 使用する木材は、規格化された木材が多く主に、2×4(38mm×89mm)・2×6(38mm×140mm)・2×8(38mm×184mm)・2×10(38mm×235mm)・2×12(38mm×286mm)の6種類と構造用合板です。このように規格化された木材は、工場での大量生産が可能であるためコストを抑える事ができます。また木材の継手や仕口などの複雑な加工が不要な為、高度な技術を必要としないので、人件費も抑える事ができます。 床、壁、天井などの面を工場でパネル化して現場まで運び、現場では組み立てるだけにして工期を大幅に短縮しているケースも多くあります。 メリットのまとめ
2×4(ツーバイフォー)工法のデメリット2×4(ツーバイフォー)工法は、構造用合板を打ち付けた壁や床で支える構造上、間取りや部屋の大きさ、窓の位置などある程度の制限を受けます。また、面で支える構造ですので、大規模なリフォーム工事には不向きの工法です。これらは、耐力壁が構造上重要な位置を占める為です。 デメリットのまとめ
雨には気をつけて2×4(ツーバイフォー)工法は、施工順序が木造在来工法とは異なり、屋根部分が一番最後に施工されます。雨の多い日本では屋根が出来上がるまでの施工期間中、雨に対する対策(養生)が重要になります。 |