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木造在来工法とは高温多湿な気候に合った建築工法として、日本には古くから木造在来工法という工法が存在しています。別名、「木造軸組工法」とも呼ばれています。基本構造は、「土台」「柱」「梁」「筋かえ」等からなっています。 この工法は以前、地震に弱いとされてきましたが、近年では、建築基準の変更に伴い、様々な補強工法が普及しているため、強度や、地震に対する耐震性も十分あり、建築工法としては最も用いられています。 在来工法のメリット木造在来工法は、敷地の形態による、制約を受けにくいため、設計、施工の自由度が広がります。これにより、狭い土地でも、十分の居住空間を確保する事が可能になります。 また木造在来工法は、軸で支える工法のため壁の配置に制約が少ないため、大きな開口部を造ることができます。これにより間取りや、デザインも自由に決める事ができます。 他の工法でも最近では、制約が少なくなってはきていますが、自由度という点では、木造在来工法より優れている工法はないといえるでしょう。自由度が高いということは、増築や、改築にも適しています。生活形態の変化に伴い将来、増築や、改築をしたいと思った時、他の工法に比べ比較的容易に施工することができます。 在来工法のデメリット他の工法に比べ、施工期間が若干長くかかります。工法の性質上どうしても、職人さんにしかできない仕事が沢山あるためです。職人さんにしかできない仕事が沢山あるという事は、職人さんの腕しだいで良くも悪くもなるという事ですが、その地域で長年お仕事をされている職人さんであれば、まず心配はいらないでしょう。 工期の短縮化その他の工法に比べて、施工期間が若干長くかかるといいましたが、近年では、木材の加工をプレカット加工にすることで、施工期間の差は、あまり見られなくなってきました。しかし、職人の技術向上や、伝統を継承する為にはやはり熟練した職人の技を若い職人に伝える事も大切だと思います。 |